Trekking 中国'12  to 早月小屋 

 

2012年は中国滞在中であることから江蘇観光巡りです。

 

  

鑑 真

 

痩西湖

  

中国庭園

  

中国水上菩薩

  

蘇 州

  

華西村

  

長 江

  

 

  

 

 

 

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  鑑 真

 

 6度目にしてようやく渡来した、鑑真が日本に来る1300年前に住職を努めていた大明寺に行く。
 これを契機に井上靖の」「天平の甍」を改めて読み、映画もDVDを取り寄せて観た。
 

 

 

 現在のお寺は文革後に再建されたものである。  中国には歴史のあるお寺は沢山あるが日本のように古い建物が残っていることはまず無いようだ。  中国知識人の意識改革には当時の既存の伝統を打ち壊した文革は必要悪だったのかもしれない。

 

 

 

 

お寺には弟子が彫ったと伝えられる日本から運んだ鑑真和尚の木造が安置されている。  中国人には日本人ほどには鑑真和尚が有名ではないのはごく自然なことである。  日本人でも外国に感謝されることをした人は日本の中では有名とは言えないのと同じことだ。

 

 

 

 

 大明寺は揚州にあるが、張家港市にも鑑真ゆかりの記念館がある。  日本への船出待ちのお寺として利用されたのだろう。  また、日本で歓迎された様子を示すタイル画や書物を入れて運んだ長持ちも展示されていた。

 

 

 


 

  痩西湖

 

揚州の痩西湖である。唐時代の貴族庭園であり、かの李白も詩を詠んだとか。
また、揚州は当時の長江デルタの最大都市であったらしい。

 

 

 湖に徹底的に手を入れ、雅に舟遊びが楽しめるように設計されている。  日本の平安時代の舟遊びで歌を詠む優雅はこれがルーツかもしれない。

 

 

 

 

 中国人は休日は出かけるところが少ないので公園は人で溢れている。  都市部の生活の豊かな皆さんが団体で押し寄せて来ているようだ。  有名な観光地はどこも人が多いことだろう。

 

 

 

 

 前主席の江沢民の書である。出身地もここ揚州である。  町の中にはいつも泊まる有名なホテルがあった。  また、楊州市は主席退任後に急激に発展したと聞いた。  在任中は利権が絡むので敢えて投資を抑えるということらしい。

 


 

  中国庭園

 

清の時代に塩の取引で大富豪になった商人の邸宅の個人庭園である。

 

 

 こちらも人で溢れている。  このような人出を見ると余暇を楽しむことが可能となったのはつい最近のようである。  子供にとってはありがた迷惑かもしれない。

 

 

 

 

 若い人は少なく、中年の男女で溢れている。  高度成長時代の日本の温泉旅行を彷彿とさせる。  団体旅行が添乗員の後を、大声のお喋りとともに通り抜ける。

 

 

 

 

 さすがに公園の中ではゴミをむやみに捨てる人は少ない。  旅行をする人は都市生活者でマナーが高いと言える。  日本のようにどこでも綺麗になるのは何年後か?

 


 

  中国水上菩薩

 

地元の姜堰市の近くのつい最近手入れされたことを窺わさせる   泰湖国家湿地公園内の寺院である。

 

 

 水上に3面菩薩の塔があり、3面総てを拝むには湖の周囲を巡らなくてはならない。  菩薩のお名前は失念したが確か記憶にある菩薩像であった。  また、この近くに菩薩を愛でるかたちで中華レストランがある。

 

 

 

 

 この寺院は水上からの参拝が正面として配置されている。  また、ここ姜堰市は胡錦涛主席の出身地で両親のお墓もあり、  お姉さんが地元政府の建設委員会の名誉会長でもあり、  これから発展が期待される地である。

 

 

  周囲には遊園地等のアウトドアレジャーランドも立地し、   広大な敷地も確保され家族ずれで楽しむには打って付けの所で  これから益々発展が期待される。

 


 

  蘇 州

 

1940年の日本映画『支那の夜』の挿入歌『蘇州夜曲』に  歌われた日本人に馴染み深い街である。
また、近年この『蘇州夜曲』は何人かの歌手によりカバーされていることは  知る人ぞ知るである。

 


 

 まずは一番有名な千年古刹「寒山寺」である。こちらも人で溢れている。  日本の観光地と同じで車を駐車する場所が無く、停めるまで1時間もかかる。  にもかかわらずどういう訳か周辺の建物は比較的空いている。


 

 

蘇州夜曲の三番の歌詞にも   「髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか 君が手折(たお)りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に  鐘が鳴ります 寒山寺」    とあり、 とにかく大きな鐘がある。




 


 

続いて一番の歌詞  「君がみ胸に 抱かれて聞くは  夢の船唄 鳥の唄  水の蘇州の 花散る春を  惜しむか柳が すすり泣く」   と、ロマンチックなことこの上ない!



 

 さらに二番の歌詞   「花をうかべて 流れる水の  明日のゆくえは 知らねども  こよい映(うつ)した ふたりの姿  消えてくれるな いつまでも」    と、シニアとなった心境にはそこはかとない儚さを感じさせずにはおかない。

 


 

屋根の上に孫悟空 御一行様の飾りがある。
 6世紀に創建されたとされ、  寒山寺という現在の寺名は、唐代に風狂の人、寒山がこの地で  草庵を結んだという伝承にちなむとある。
 そして孫悟空とのかかわりは私には良くわからないままである。

 


 

 寒山拾得の故事は、森鴎外の小説『寒山拾得』や  坪内逍遙作の舞踊劇(長唄)『寒山拾得』などでも知られている。  また、良寛は『寒山拾得に題する賛』という詩を詠んでいる。  寒山寺には、拾得がその後、日本に渡って経を説いたという伝承が残っている。   −ウイキペディアより- 

 



 

 「北寺塔」 三国時代(220280年)に呉の孫権が建立したされる。  当時は11層の塔で玄通寺と呼ばれていた。  その後、開元寺、報恩寺と幾度か名前を変えてきた。  現在の塔は南宋時代(南宋紹興23年・1153年)に改修されたもので   塔は8角9層になり高さは76mになったとある。



 

  華西村 

 

 「中国一の裕福村」として知られる江西省江陰市の華西村で、  地上328メートルの高層ビルが建設された。
 建設費用は25億元(約332億円)だが、 村人のうち200人がそれぞれ1000万元(約13300万円)を出資するなどで、 大部分をまかなったという。


 


 こちらにも中国では一番大きいと推定される鐘がある。  霧雨の中では人も少なく誰も鐘を鳴らす人はいない。  一回、100元か200元でしっかりとお金を取るのだ。


 


 村の幹部、呉仁宝のリーダーシップの下、華西村は、 小規模な工業によって村を興し、小から大へ、貧から富へと、 50年あまりの間に巨大な変化をとげた。  現在、華西村では、鉄鋼業、紡績業、旅行業が三大支柱の産業であり、  58の企業、60億元あまりの固定資産を持つ。
   高層ビルの内部には秀吉も驚嘆するような黄金の回廊もある。


 


 高層ビルの最上階にあるのが、  中国の運気の象徴である牛、黄金の牛(牡)である。  そしてこの黄金の牛がこの華西村の象徴でもある。  階下にある銀色の方は牝であり、金銀夫婦牛で益々繁栄ということか。


 金と銀の贅を尽くした菩薩像もあり、 これでもかという金満の気合と粋、感謝さえもを感じさせるてくれる。


 

  華西村を訪れる国内外の観光客は毎年およそ200万人ほどだそうだ。  華西村は中国で「天下第一村」とも呼ばれ、すべての村民が別荘とマイカーを所有し、   1人当たりの財産は1億円以上と聞いた。  また、殆んどの村民は資本家として現在は上海等の都会暮らしとのこと。
 鳳凰に更なる飛翔も託している。


 このほかの華西村博物館は故宮の大和殿や乾清宮、東華門、角楼、赤壁の建物を原寸大で再現し、 建物面積は1万平方メートルに上る。
 書画、陶磁器、工芸品・美術品、文化芸術品の展示場が設けられ、 大家の書画、彫刻、玉細工、刺繍、金属工芸品などが多数珍蔵、展示されている。
とにかく1日では廻りきれない。


 

 華西村は、江蘇省江陰県にあり、長江デルタの中部に位置する。  1961年、村が建設された当時は、面積は0.96平方キロメートル、全人口は600人余り、  1人あたりの年平均所得はわずか53元であったとのこと。
 この村の先人の努力と目標、運気の結果、成し得た一大経済拠点である。



 

  長 江 

 

 


 

 中華人民共和国創立50周年の直前にこの江陰長江大橋は開通。  橋は江陰市と靖江市の間に位置し、  南、北がそれぞれ(上海−南京)(南京−南通)の高速道路に繋がる。
 江沢民の書で「江陰大橋」と命名さている。
橋は全長が3071メートルであり、主スパンが1385メートルとなり、  一つのスパンが川を跨ぐ鋼索吊り橋である。


 川岸は造船ドッグなど重工業の施設が建設されており、  デルタの長い川岸総てが港湾のようである。
 大小さまざまな船が行きかい、  現在の中国の成長を感じさせてくれる場所の一つである。
 因みに、他の成長著しい場所としては重慶が思い起こされる。
 いつかまた対岸のレストランより火鍋を突きつつ、 上海をモデルにしたという美しい夜景を堪能したいものである。


 

 


 

 

 

 

 

 

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